おいどんの名前はサツマポテトと申します。えんどうさんたちが住むまちで、世話役みたいなことをしております。まちの清掃や除草などを、わたしたち年配者がやっておるんだが、この前、えんどうさんたちが、派手なことをやってくれました。
まちの清掃の日が近づいてきたので、えんどうさんやくりたさんに知らせようと、スマートフォンのメッセージアプリというのを使ってみたんじゃ。
スマホの画面はちいさくて、わしらは老眼鏡がないとよく見えない。「町内の清掃のお知らせ」という案内状の内容を打ち込もうとしたんじゃが、なかなかうまくいかなくてな。もう、「明日、清掃だ」ということだけ知らせるのが精いっぱいだったんじゃ。
おいどんは「せいそう」を「清掃」と変換したつもりじゃったが、「正装」になってしまっていたようでな。後で知って、「しまった」と思ったわ。
当日、えんどうさんとくりたさんだけ、なかなか現れなくて。イライラしておったんじゃが、ようやくあらわれた姿を見てびっくりじゃ。
えんどうさんは、イメージカラーの黄緑色したタキシードでばっちりと決め、くりたさんはクリの家紋がついた紋付き袴姿でさっそうと登場した。みんなよごれてもいい恰好しとるのに、ほんとにたまげたわ。
別の日、今度は町の除草の案内をえんどうさんたちに知らせたんじゃ。「じょそう」を「除草」と変換すべきところ、「女装」と間違ってしもうたんじゃ。
すると今度は、えんどうさんはイメージカラーのドレスで女装し、くりたさんは、千歳飴を持って、七五三の着物姿でさっそうと登場したんじゃ。
前回の「正装」に引き続いて、「女装」って、よく考えてもろうたら、変換するのを間違ったというのは分かりそうなもんじゃ。それなのに…。
これはもう、人をおちょっおっているとしか思えない! 怒りが爆発じゃー。「どっかーん」


